このレビューはネタバレを含みます
1975年の『新幹線大爆破』から勿論映像技術の進歩で乗り物パニック映画としては進化しており楽しむことが出来た。人間ドラマとしてはどうしても75年には及ばないかなという印象。
驚いたのがリメイクかと思いきや75年の新幹線大爆破ありきのストーリーで続編になっていたこと。ひかり109号事件で古賀が自爆したが、警察はそれを公表せず正当防衛の射殺とした。その時の警察官である小野寺が英雄として称えられたという。世間からの度重なる賞賛で本当に自分が英雄だと錯覚してしまったやばい小野寺。今回の犯人はこの小野寺の娘で電話の口調や発言から長年、小野寺からの抑圧や虐待等もあったのではと想像させた。今回の犯人の動機は一見理解しづらいものの、75年の犯人である沖田らと同じ様に世間のシステムへの不満から来る破壊が目的だと感じた。