デジタルリマスター版を鑑賞。1973年から2022年を想像して描かれた作品だけど、現実では情報伝達ツールが想像もつかないほどに発展している。映画ではソーンが鍵のかかった公衆電話で連絡を取る姿がなんか微笑ましかった。テレビは相変わらずのブラウン管だったし、街は貧困者であふれかえっていてソイレント・グリーンの配給がシャベルスプーンでアバウトだった。科学技術の発展を予測するのは数十年後でもかなり難しいということですね。人口爆発は地球規模では起きるんだけど都市部では逆に減少に転じてしまうことや超高齢化社会となってしまうことも予想だにしなかったことなのかなあ。それにしても母なる海からプランクトンすら取れなくなったら死を待つしかないんじゃないのかなあ。あれだけの数の貧困層にソイレント・グリーンを配給するより、暴動排除の際に活躍した人間ショベルカーを駆使した方が効率的な気もするけど、あんな状態でも彼らも有権者なんだろうか。
