エリ

雲の中で散歩のエリのレビュー・感想・評価

雲の中で散歩(1995年製作の映画)
4.2
キアヌファン必見!何から何まで奪われたり不審な美女にボカスカにされる事無く、安心安全に見届けられる“普通のキアヌ”だよ〜!。゚(゚´ω`゚)゚。

......と思ったんだけど、出だしっから奥さんの愛は冷めているわ、その他にも絶望的な事があるわ、この頃からただの可哀想なキアヌじゃんか〜〜!!😭ww

とまぁ可哀想なところはあれど、真っ直ぐな好青年なので安心して観ましょう。静かで優しいキアヌ青年の、ツルッとした美しさも必見。

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第二次世界大戦が終わり、心の支えだった妻の元へ戻るとそこに愛情は無かった。
チョコレートセールスマンとなり旅を始めるキアヌ。そこで出逢った同じく傷ついた心の女性。
結婚前に妊娠、そして相手には裏切れ...そんな事実を厳格な父親に話せない!と泣き出す彼女のために、好青年お人好しキアヌは「夫(仮)」として協力する。

そんなトンデモ設定な始まりなのに、これがなかなか面白い〜。゚(゚´ω`゚)゚。
全くの他人である、傷ついた二人。
おっかないお父さんと、温かい家族。
キアヌの決意もだけど、色んな形の「愛情」に思わず時折ウルッとくる。

広大な大自然、葡萄畑、深い霧。
まるで「雲の中」に広がるような世界に、キアヌと共に息を呑む。
(茶畑フェチの私には堪らなかった(;´Д`)ハァハァ)

宝石箱のようなチョコレートと、その銀紙の即席指輪のお茶目さも可愛い。

やさしいおじいちゃんと、その友達たちが演奏してくれるシーンは大好きすぎてそこだけで大満足。葡萄の収穫シーンのダイナミックさ、場面を彩る静かで壮大な音楽も心地良かった。

それぞれの揺れ動く感情が丁寧に描かれていて、気づいたら「家族」がひとつのテーマになっている...静かで素敵な作品。図書館にありました。

キアヌに癒されたい時に観ましょう。( ˘ω˘ )
悶えたい時は...やっぱりジョン・ウィック:チャプター2だわ〜〜。
エリ

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