「今年のラストムービーがこれかぁ(-_-;)」
紳士的で人当たりの良い保安官助手ルー・フォード(ケイシー・アフレック)は娼婦ジョイス(ジェシカ・アルバ)と出会ったことで、心の奥に閉じ込めたはずの狂気が露呈する。コントロール不能な暴力の衝動と自己保身のためのルーの行動は、周囲の人間を巻き込み引き返せない窮地へと陥っていく。
序盤からルーのサイコパスの片鱗は見え始めるのだけど、表情の変化や感情の抑揚がないため違和感を覚えた頃には唐突に暴力が始まり呆気にとられる。
シリアルキラーでもあるルーが冷静に人を殺めたり死に追い込んでいく狂気。その原因であろう少年期の掘り下げが不十分のため、確かなことは読み取れないのだけど、スパンキングを好むのははっきりしている。
僕の大好きなジェシカ・アルバへのスパンキングは嬉しくも痛々しくもあったのだけど、凄惨な暴力によって僕のジェシカが酷い姿に変わり果てたのは許し難い!
恋人エイミー(ケイト・ハドソン)への暴力も観ていて辛かったし、一体どうしたらこんなにも深い闇を抱えるのかが全く理解できない。もちろん共感なんてできないし同情する余地もないのだけど、過去に犯した罪や亡くなった兄との関係をもっと知れたならば、多少は見方が変わったのかもしれない。
バッドエンドしか予想できない展開なのでそれなりに構えて観ていたけれど、笑ってしまうくらいにお粗末な結末と、
「えっ、そこで終わり?」
の終幕は驚きでしたね( ゚д゚)エェェ
マイケル・ウィンターボトム監督作は初めてでしたが、ある意味新鮮なエンディングでした(褒めてません)。
救いようのない作品が今年のラストムービーになってしまったのはとっても残念ではありますが、来年もマイペースに映画ライフを楽しんでいこうと思いますのでどうぞよろしくお願い致します(^^)