松竹と歌舞伎俳優のサポートを、最小限度にとどめて、ここまでのクオリティに、完成度を高めた部分が、観客の満足度を高めたと思います。
あとは、
個人的には、ホモソーシャルな部分と封建的な制度がとても苦手で避けてきた世界の話。
この世界の事を、全く知らない人が見ても、最後まで飽きずに見られるようなまとめ方が、されてたように思います。
編集さんがとても良い仕事したな。って見ている時から、思ってました。
多少の緩急はあれど、3h緊張感が持続する作りだったのは、ちょっと凄いですね。
ヨーロッパだと古典的な芸術の世界。クラッシック音楽やオペラなどの分野で
移民などの出自の恵まれていない境遇の主人公が、壁を突破していく。というようなストーリーの映画何本か見たことありますが、日本だとその手のものが思い浮かばなかったので、この作品はヨーロッパ映画でいうこの系譜の作品かな。って見てる時に思いました。
もし配信で、見られるようになっても、自宅などの環境で、集中して見るのは難しいと思うので、劇場で見て正解でした。
また現況、日本のシネコンで上映される映画が、アニメやラノベの映像化のような内容。はたまた、洋画だったらアメコミ、VFX多用の大作ばかり。
本来、映画館に足を運んでる世代(高年齢層)に、マッチする作品が少なかった部分の、穴埋めにもなってたように思います。