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シド・バレット 独りぼっちの狂気のalmosteverydayのレビュー・感想・評価

3.5
この春たまたまTLに流れてきたヒプノシスの逸話*1がとても興味深かったので、その中心人物が制作に名を連ねている本作もぜひ見てみたくなりました。

生い立ちからごく短い活動期間を経てその後の長い隠遁生活を追う構成だけならごくありふれたドキュメンタリーですが、序盤は浮いて悪目立ちしているとしか思えなかったイメージ映像がじわじわとボディブローのように効いてきたのに自分でも驚きました。今後ピンクのガーベラを目にするたび本作を思い出してしまいそう。歴代ガールフレンドが揃いも揃って格好よく歳を重ねているあたりに確かな審美眼を感じたし、四半世紀の長きにわたり彼の世話を続けたという実妹の言葉には実感を伴った重みと思慕がありました。よく似た性質の危うさと背中合わせの魅力を備えている(と勝手に思っている)グレアムが元気そうで何よりです。

*1:https://shueisha.online/articles/-/250229?page=1#goog_rewarded
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