まこぞう

暁の挑戦のまこぞうのレビュー・感想・評価

暁の挑戦(1971年製作の映画)
2.0
タイトルクレジットで舛田利雄監督と知って悪い予感がしたらその通りに。
隣で観ていた老夫婦が「終」の文字が出てすぐに口走ってしまった「長かったね…」という感想に尽きる。

でも見所ゼロではなかった。
まずは川崎市がどうやってガラの悪い発展を遂げたのかを描いているところ。
まだ可愛らしさでコメディ演技を魅せる中村錦之助。
どう考えても金のためにやっているとしか思えない仲代達矢。
佐藤慶が喋る時だけおっかない効果音をかぶせる狂った演出。
監督お得意の統率感ゼロのモブシーン。
大切な通話中に電話が断線を起こして緊張が走りしばらくして復旧、それが何かの伏線になるのかと思いきや単なる断線だったというドッキリさせるためだけのドッキリ。。などなど。

そうやっていろいろ思い出すと、素人目にも尺は三分の一くらいに短縮出来ると確信してしまう作品。

私が子供の頃の舛田利雄監督のイメージは大味な大作ばっかり撮る人。今で言うと堤幸彦監督みたいな感じでしょうか。そういう意味では本作は監督らしさが非常に出ております。
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