ロートレックと言えば、名前とその作風ぐらいは知っている程度で、どんな人物でどんな風に暮していたかなんて知る由もなかったので、興味深く観ました。
私の浅はかな知識では、画家というと、貧しく生前はあまり評価されず、死後評価が高まり高値で売買される。生活も乱れ早死に、、っていう印象。
ロートレックについては、当たっているとこと、そうでないとこが混在してました。
まず、彼は伯爵家の出なので金には困っていない。ムーランルージュのポスターで有名になり、晩年ではあるけれど存命中にルーブル美術館に展示されたのは彼が初とのこと。彼の友人にゴッホがいたらしいのですが、対称的です。
一方で、子供の頃に足を怪我してそのまま足だけ成長しない病を患い、その関係で捻くれ、アルコール中毒で早死にしてます。
彼を演じたホセ・ファーラーは、足を膝で折り曲げて演じたとか!
伯爵家出身なのに、踊り子や娼婦を愛し、ムーランルージュや酒場を愛した彼の屈性した心情が痛々しい。
今なお人気の高い画家ですが、やはり幸せとは言えない生涯^^;
ラストの幻想的なシーンが救いであり、とても良かったな。