茶一郎

悪魔と夜ふかしの茶一郎のレビュー・感想・評価

悪魔と夜ふかし(2023年製作の映画)
3.8
 「エクソシスト」ホラーと70年代ショービズの絶妙なチープさ、時にホラー、時に演技で魅せる、見事なブレンド。
 1977年全米を震撼させたという、トークバラエティでの悪夢の一夜を巡るフェイクドキュメンタリー。低視聴率に苦しむ崖っぷちのTV司会者は視聴率欲しさに生放送で「悪魔憑き」を行うが、その事が予想もつかない事態を巻き起こす……
 ドゥニ・ヴィルヌーヴ作品、『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』で印象的な怪演を見せてきたデヴィッド・ダストマルチャンの魅力が花開く。70年代当時の特殊効果を再現したようなプラクティカル・エフェクトも好ましく、絶妙にチープだった当時のショービズ界の空気感を再現している。「フェイクドキュメンタリー・ホラー」として記憶に残る一本。【記録】
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