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ピクニック at ハンギング・ロック 4Kレストア版のchaooonのレビュー・感想・評価

3.6
「映画史上最も美しい謎につつまれた作品」

と讃えられる程、後々の多くの作品に影響を与えた神話的傑作✨
『トゥルーマン・ショー』や『いまを生きる』のピーター・ウィアー監督の出世作でもある作品🎬

1900年の聖バレンタイン・デーにある名門寄宿制女子学校🏫その生徒と教師が息抜きのために出掛けたピクニックで、4名が失踪する事件を描く🫥

冒頭のテロップでまるで実際にあった事件のように紹介され物語が始まるので、当時は実話なのか!?と話題になったとかなんとか。
『ファーゴ』的なやつかな

「何も起きない美しい作品」となんとなく認識してたのだけど、思ってたよりは色々起きた😇
割とショッキングな演出も😨
確かに事件の謎とかは最後までスッキリしないところがあるので、モヤ〜ンとはする💭

取り敢えず、お耽美💖
白のビンテージのワンピースと黒いブーツに身を包んだ少女たちの姿を観てるだけで夢見心地でなんだか神秘的な作品✨
荒地の谷間のピクニックに出かけるには繊細すぎる純白のドレスに見てるこっちがちょっとヒヤッとするくらいロケーションと衣装のアンバランスさがより神秘的な感じを漂わせるし、構わず自由に振る舞う少女たちの姿に余計に目を奪われる✨
撮影はラッセル・ボイド🎥

少女3名、教師1名が失踪した後の学園やその周囲の動き、心を掻き乱される人々の描き方等、不思議な作品だったな🤔
失踪した彼女たちの安否よりも学園の経営を心配する校長の憎々しさ。
取り残された少女の悲嘆。
失踪に連鎖するように起こる悲劇🩸

寄宿生という抑圧された女学校と少女たちの失踪に、女性そのものの抑圧や解放を投影させてるという解釈はなるほどなと思い観てみた👀

wikiに未発表のラストシーンの情報が掲載されてたけど、そっちを読むとだいぶ毛色の違う展開🤔
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