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幕末太陽傳のakihiko810のレビュー・感想・評価

幕末太陽傳(1957年製作の映画)
3.7
gyaoで視聴。 川島雄三監督。フランキー堺主演。
キネマ旬報日本映画オールタイムベスト(2009) 第4位。

時は、幕末、文久2(1862)年。東海道品川宿の相模屋という遊郭へわらじを脱いだ佐平次(フランキー堺)は、勘定を気にする仲間を尻目に、呑めや歌えの大尽騒ぎを始める。しかしこの男、なんと懐には、一銭も持ち合わせていなかった…。
居残りと称して、相模屋に居ついてしまった佐平次は、持ち前の機転で遊女や客たちのトラブルを次々と解決していく。遊郭に出入りする攘夷派の高杉晋作(石原裕次郎)らとも交友を紡ぎ、乱世を軽やかに渡り歩くのだった。

邦画歴代ベストテンの話になると、「七人の侍」「東京物語」と並んで名前の挙がる本作。グランドホテル形式のお話。
本作は、マンガ「栄光なき天才たち」で川島監督が取り上げられ、「幻のラストシーン(主人公が江戸時代のセットから外に出て、撮影所内を超えて、さらに現在の町中に走り出す)」というのがあった、とのことでいつか見てみたいと思っていた。
だがしかし、個人的には普通だったかなあ…。今現在観て面白いかと言うと、そこまででもないと思う。黒沢の「七人の侍」は今見ても傑作だが。

邦画黄金時代に作られただけあって、舞台セットは超豪華。主演のフランキー堺も初めて見たが、わちゃわちゃしていて楽しい人だった。作品としては、どことなくごちゃごちゃしすぎて騒々しいきらいがあると思った。
とはいえ、歴代邦画名作と言われる作品を堪能できてよかった
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