幕末太陽傳の作品情報・感想・評価

「幕末太陽傳」に投稿された感想・評価

rain

rainの感想・評価

3.5
驚異的な美術と装飾。目に楽しい。
なんとなくショットごとのレンズのmm数がわかるようになってきたかも
Junko

Junkoの感想・評価

4.1
川島雄三監督の最高峰。
ずっと観なければ!と思っていた作品。

古典落語「居残り佐平次」他
数話の落語がベースとなっている。
(ベースになっている落語を知っていたら、色んな発見があっただろうか)

当時の品川の様子と
品川の赤線地帯の映像をオープニングにもってきた監督に、
これからの時代を生きる!という気迫と時代の移り変わり…
監督自身の死の予感が感じられた。

フランキー堺氏の演技は凄まじい!
飄々としていながらも、
前半と後半での演技の微妙なさじ加減は流石!

左幸子と南田洋子演じる
品川の花魁は役もあってか滑稽で良い。
吉原以外の花魁物を観る事が少なかったので、これから色々観ていきたい。

岡田真澄と小林旭が美男子で
合っているかは兎も角として
高杉晋作役の石原裕次郎は華があった。

面白可笑しく、テンポも良いが
ラストに監督のメッセージがあるような気がしなくもない。
q

qの感想・評価

4.2
死亡フラグからの遁走
現状のも良いけど、幻のラストシーンというのがブレージングサドルを彷彿とさせる素晴らしさだったので勿体無い(!)。
Nakao

Nakaoの感想・評価

4.8
川島雄三の代表作であり、日本映画史に燦然と輝く傑作喜劇と言われる作品。当にその通り、文句なしの傑作。

品川の女郎屋?遊郭?を舞台にしたグランドホテル式のドタバタコメディ時代劇。幕末という不穏な空気の時代に反して、客に女郎、番頭、居残りさん、攘夷浪士etc三々五々の人間模様にトラブル続き。賑やか!

映画の始まりから終わりまでずーーっとワクワクして、楽しい気分になれる映画ってそうそう無い。女郎も番頭もお客も、もちろん居残りさんも兎に角みんなキャラ魅力的。

「三千世界の鴉を殺し主と朝寝がしてみたい」。高杉晋作カッコいい。
今まで見た映画のリストを作っています。レビューは後で記述します。
叉焼包

叉焼包の感想・評価

4.1
宝塚雪組公演からの者です

石原裕次郎、意外と棒だったの?
momori

momoriの感想・評価

3.5
なんか常にドタバタしてて面白かった😂
女性同士のバチバチ感と喧嘩も激しいし、男性川に落とすし、幽霊のマネしてバレるしww

フランキー堺が憎めなくていいキャラ🎵
あのひょろっとした外人、岡田真澄だったんだ😮!
何度観ても爽快な後味が残る青春群像劇の傑作。昭和を代表するオールスターキャストが江戸の遊郭内に入り乱れ波乱万丈のドラマが無造作に展開される。そのケイオティックな世界観が正しく川島調。🌊

居残り佐平次ことイノさんを演じたフランキー堺の飄々とした魅力は万国共通。笑いあり涙あり、これぞ娯楽映画のマスターピースであり正真正銘のカルト作。ここまでハイセンスな邦画は滅多に無いと思うよ。🌊
2019.5.11
自宅TVにて鑑賞

"三千世界の鴉を殺し、主と添寝がしてみたい。"

脚本、今村昌平。川島雄三監督初鑑賞。
遊郭版グランドホテル方式コメディ。白黒。4本の落語を織り交ぜたオリジナルストーリー。天才の発想。邦画最高傑作。

湾沿いの品川遊郭、相模屋。北の吉原、南の品川。100軒の遊女屋に1000人の遊女。「わっち」。お歯黒。
お大尽を装って豪遊した佐平次(フランキー堺)は実は一文もなく、居残りと称して相模屋に長居を決め込む。下働きからトラブル解決に至るまで大活躍し借金を返し金を稼ぐ。英国公使館焼き討ちを画策する尊王攘夷の高杉晋作(石原裕次郎)一派。男と心中しようとして相手だけ殺し逃げ帰ってきたことに恐怖する遊女お染(左幸子)。佐平次は次第に咳を悪くし宿から出る事にする。「地獄も極楽もあるもんけえ。俺はまだまだ生きるんでえ。」と言い放ち町へ消える。

落語をストーリーに敷いているためか、まさに落語のような抑揚のある言い回し、台詞のテンポ感が目立つ。聞いているだけで本当に楽しい。
麻布卒業のフランキー堺。落語家でもミュージシャンでもある彼の主演がこの挑戦を支えていることは間違いない。素晴らしい演技。

遊郭のセットが完璧な臨場感で痺れる。相模屋は当時実在していた遊郭だそうで、スタッフが細部に至るまでこの旅籠を忠実に再現しているようだ。この遊郭をとにかく大量の遊女や若衆がコミカルに走り回るものだから何だか気持ちが良い。中盤の二階から一階におろす長回しはロケとしか思えない完成度。ほかにカメラワークは無いに等しいが構図はどれも綺麗である。

声色。テンポ。この落語感の気持ちよさに加えてBGMやSEも秀逸。落語の正統後継としての映画という発想。

唯一残念だったのはラスト。そもそもなぜあのタイミングで佐平次は相模屋を出ていくことにしたのか。ただ墓場から走り去るだけではサゲにはならない。川島監督は佐平次が走り去る時にスタジオの扉も超えて現代へと走り去るというアイディアを他のスタッフから止められたようだ。そのアイディアも確かに突飛で難あり、もう少しやりようがあったと思う。

落語と遊郭、尊王攘夷など、日本の要素を詰め込んだ素晴らしい作品。誰にでも勧められる一作。
日本のエンターテイメントの主流であった落語の正当進化として映画を考えれば、今作の試みは評価せざるを得ないだろう。
>|