このレビューはネタバレを含みます
滑り込み鑑賞!気になっていた作品だったので観れてよかった。最近注目株俳優のチャニング・テイタムとMCUでお馴染みスカーレット・ヨハンソンのW主演。
アポロ11号の月面着陸の裏側の話だが現実での出来事と月面着陸自体フェイク映像なのでは?という有名な都市伝説を絡めながらコメディあり恋愛ありな楽しい作品でした。かと油断するとアポロ1号での悲惨な事故において責任者を務めていたコールが過去に苦しめられるシーンや毎日欠かさずアポロ1号で命を落とした3人の石碑の庭仕事をしていたりするシーンではストーリーとコールの11号への想いに重厚感が増した。アポロ11号の月面着陸に人一倍責任を感じるコールの裏では、着陸が失敗した時の為にフェイク映像の準備が進められる。準備シーンはコメディ色が強いが、敢えて描かれない上の指示の部分では米ソ冷戦時代の宇宙開発競争が見え隠れしたり、皆宇宙にかじりついている間にも戦争は続いている状況など、暗い歴史が見え隠れしている。明るい部分の裏には必ず暗い部分も存在するという。ただ暗い部分はそこまで描かずご想像におまかせする感じがこの映画の好きな部分でもあった。多分その部分を描いたら3時間ルートの映画なっていてオッペンハイマー並の大作になっていたかもしれないがPOPな部分が薄く感じてしまうだろうから今作の位がちょうど良かった。