アル華

死刑執行人もまた死すのアル華のレビュー・感想・評価

死刑執行人もまた死す(1943年製作の映画)
4.9



◇Review - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
反ナチスのプロパガンダ作品に留まらず、映画という娯楽作品としてトップレベルと断言していい傑作!
現状私はフリッツ・ラング監督作品を『緋色の街/スカーレット・ストリート』(1945)しか鑑賞してないものの、”映画”のお手本を手掛ける天才だと本作を鑑賞したことで確信しました🔍

◆秀逸すぎる脚本、構成📝
ナチス占領下のチェコにて、ナチス副総統のハイドリッヒが何者かに暗殺された。その犯人をナチス側は見つけるべく、市民に対して無差別報復を行い始める...という非常に簡単なストーリーを2時間近くで描くのは、尺足りるの?と最初思いました。
しかし観てみると、決してハイテンポとは言えないながらも、後の伏線となるキャラクターを巧みに使い、復讐劇へと展開していく見事なまでの脚本と構成に圧巻でした😆

◆激推し✨
私自身、この時代の映画に若干高評価を持ちにくい世代ではありますが、シンプル過ぎず、チープさを感じさせない本作を今後も激推ししていきたいと思います❗️
アル華

アル華