死刑執行人と言われたナチスドイツ第3の男ハイドリヒ。
彼は早々にある人物によって殺害されてしまいますが、それからが大変です。
一体誰がハイドリヒを暗殺したのかゲシュタポは躍起になってプラハ市民を拘束し始めます。
前半はナチス占領下の市民が窮屈な生活の中で息をひそめるように生きている様子が描かれ、後半はプラハ市民というよりチェコの国民として自国の自由を勝ち取るため一致団結でゲシュタポと闘います。
ラストに向けてサスペンス色も強くなりコミカルな場面も加えながら俄然面白くなっていきます。
ドイツ出身のフリッツ・ラング監督がユダヤ人ということでアメリカに亡命して、終戦まで未だ2年もあるという戦時中に作ったというのが驚きです。
最後のNot The End は「戦争は未だ終わっていない」という意味だけで無く、「自由を勝ち取る闘いは未だ続いている」というメッセージでもあると思う。
