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死刑執行人もまた死すのotomのレビュー・感想・評価

死刑執行人もまた死す(1943年製作の映画)
4.9
なんつー影使い。戦中にアメリカ撮影のプロパガンダっぽいけど良く出来てる。拾えよ?的なやつとかきっちりナチスのイメージを植え付けつつも、謎解きで思わず感情移入してしまうドイツ側警部の設定とか映画的に上手過ぎるな。人質の命を弄ぶナチスに対してのプラハ市民の団結と筋書きのスッキリ具合、市民が担ぎ出した生贄と結局は隠滅される人質とで後味悪くもある戦争が生む人の行いの恐ろしさ、多面的に描かれているこれらでより映画の深みが増している感じ。不屈の"NOT The End"でチェコ人の脳内で常に再生されてそうなモルダウ感。素晴らしい。
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