うえの

シャイニングのうえののレビュー・感想・評価

シャイニング(1980年製作の映画)
4.8
コロラド州の山頂にそびえ立つオーバールックホテル。小説家志望で職探し中のジャックトランスはホテルが閉鎖される一冬の間の管理人として採用され、妻のウェンディと息子のダニーとともにそのホテルにて生活を始める。
曰くつきのホテルによる怪奇現象に蝕まれて行くトランス一家を描いた史上最高のホラー映画との呼び声の高い一本。

ニワカ映画オタクの自分だがやはりホラー映画といったらコレ!となってしまう。
それくらいに初見の衝撃は強かったし、当時の映像技術もあってか映像の質感が粗く、それが逆に怖さを増幅させている気がしてある意味古さも踏まえて完璧な出来上がりになっている。

キューブリック映画はほぼ全てがホラーみたいなモンで、その上でホラー映画を製作したんだからそりゃ怖いに決まってる笑。
個人的に1番今作で怖いと思うところはダニーが人っ子一人いないホテルの廊下を三輪車で爆走するシーン。
目線と視界をダニーに合わせたまるで自分が三輪車をこいでるかのような感覚にさせる撮り方が上手い。
このシーンいくつかあるのだが観るたびにいつ出て来るんだいつ出て来るんだって自然と顔と身体が強張る笑。

ホラー映画は恐怖の原因が分かると急につまらなくなるのが定石だが今作は多くの点で謎のまま終わる箇所が多い。
ジャックがおかしくなった原因は?ラスト前にウェンディが見た人々は?237号室の女の正体は?
挙げるとキリがないがあえての余白が恐怖を煽る。何度観ても飽きない要因の一つでもある。

かといって一度観ればラストは分かるし、怖いポイントも掴めてしまう。
ではなぜ自分は何度も観たいと思ってしまうのか?
それはもちろんジャックトランスを演じる大名優、ジャックニコルソンの演技力だ。

愛を持って今作を称するなら
年端もいかない息子と非力な嫁を1mmも傷つけ(られ)ない超紳士な変顔おじさんの奇行録だ笑。
初見は恐怖が勝って気付かなかったが、このジャック氏、実際には大したことはしていない笑。
執筆のスランプでイライラが頂点に達し、酒を求めて彷徨うとあるはずのないBARに出くわし、良い気分で酒を飲んでいたところに、前任の管理人に出会い、あなたは頑張っている悪いのはあなたの家族だと煽られ、完全におかしくなってしまうだけだ笑。
その過程をもはや顔芸に見えるほどの豊かな表情で見事に狂った様を魅せつけるジャックニコルソンの存在感が強烈過ぎて彼を目当てに何度でも観たくなってしまう。
ウェンディに倉庫に閉じ込められてしまったのに、車をオジャンにしたことを伝えた優越感で勝ち誇ったかのような変な顔で狂ったように笑うシーンが超好き笑。まったく開かないドアノブを指先でチロチロとイジる姿に耐えきれず爆笑。
ラストのダニーに出し抜かれて凍死するシーンまで来るともはやコメディ映画にすら見えるが今作が世界最高のホラー映画であることをどっかの大学が証明したらしいからこれは立派なホラー作品だ笑。

何度目かの鑑賞の後に映像特典を観てみるとあのキューブリックが喋って動いている映像が残っていて驚き笑。なんかもはや偉人みたいな存在で2000年代手前で亡くなった人ってのがどうしても信じられなくて新鮮に感じた笑。
完璧主義者だというキューブリックとウェンディ役のシェリーデュバルがものすごくギスギスしていて現場が終始険悪な雰囲気でそれを必死にジャックニコルソンが取り持っていたということで有名な今作。
まあそうはいっても映像特典に収録されるくらいだし、そんなシーンはないだろうと思っていたが、キューブリックとシュリーデュヴァルの会話がとてもなくケンカ腰で、ジャックニコルソンは終始愉快なおじさんを演じていて噂は本当だったってなった笑。
あと驚いたのはダニー役のダニーロイドが自身が人気者であることを自覚し自慢していてて、めっちゃオラついている印象受けた笑。

またタクシードライバーに次ぐいろんな作品のオマージュの元が詰まった作品ではないかと感じた。
なのでタクシードライバー同様にそれらを羅列して締めにする笑。

・Here's Johnny!
ジョジョの奇妙な冒険第3部
キングスマン
IT THE END

・血のエレベーター
RADWIMPS 五月の蝿MV
クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦
→押し寄せるトロロの津波笑

・双子の少女
クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦
→演者が関ジャニの村上と大倉笑

クレしんはぜひ観ていただきたい大爆笑間違い無し笑。
あとはトイストーリーとかもあるそうですがちゃんと観てから追加します笑。
他にもあったら教えてください笑。

・その他
Arctic Monkeys 「Four Out of Five」MV
→本作というよりかはキューブリック作品へのオマージュ色が強い
→模型を見つめるAlex Turnerや2001年宇宙の旅ライクな雰囲気のトンネル

2014年09月09日(火)1回目
2015年04月05日(日)2回目
2017年10月28日(土)3回目