むぎたそ

シャイニングのむぎたそのレビュー・感想・評価

シャイニング(1980年製作の映画)
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キングが自分で指揮したドラマ版はもう20年近く前に見たことがある。しかしこっちはなぜか手が伸びず。(スクリーンで見たかったこともある。)ようやく見た!こっちの方が映像としては好き。めっちゃ美しい。というか映画としての完成度がすごい。後世に残る映画なのもわかる。ジャック・ニコルソンの顔芸が凄いけど、あくまでも主役は建物(ホテル)なのがめっちゃよかった。全部セットなのかな?色彩とか造りとかめっちゃ美しい。このホテル行きたい!!古くて雰囲気のある建物、大好き。特に昔のパーティの感じになるシーンがたまらない・・・。終わり方のホラー特有の円環の感じもこれはこれであり。キング版は違うテイストだったけどまあ意味としては同じ。奥さん役の人も最初から驚く前提の顔なのがいい感じ。(精神疾患でやばくなってるんだっけ?この女優。)ダニー役の男の子もめっちゃいい。奥行きがすごい廊下をおもちゃの車でひたすら行く時の不気味さ(笑)。「レッドラム」は意味がわかるとかなり怖いな。まあ、でも、映画全体は全然怖くなかった。映像遊園地って感じ。画として面白いとか美しいとかが先行してしまうからか、キングが気に入らなかったのもわかる。キング版のはちゃんと怖かった。動物型の生垣が効果的に使われていた。
デザイン系の人たちがめっちゃ好きって言ってるのめっちゃわかる。キューブリックの美意識がすごい。時計仕掛けも2001年も15年前くらいに見てるんだけど、なんでこれ見てなかったんだろう。全然怖くないなら早く観ればよかった。ポスターの印象が強いんだよね。もっとおしゃれな感じなら早く見たかもしれないよ。
だいぶ前に読んだ恩田陸のエッセイに?キューブリックは飛行機ギライすぎてこれをアメリカに渡らず全部イギリスで撮ったということが書いてあった気がする。そういう制作秘話含めて面白い。

2023/02/06
ディレクターズカット版みたあとだと物足りなすぎる。キューブリックの美意識がズタズタに切り刻まれちゃってる。
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