かたゆき

シャイニングのかたゆきのレビュー・感想・評価

シャイニング(1980年製作の映画)
5.0
人間の狂気を圧倒的な映像美で描き続けたキューブリック作品のなかでも、とりわけ大好きな作品。
世間とは孤立した雪深い山頂のホテルで一冬を越すことになった家族に、しだいに忍び寄る人智を超えた者たち。
そしてそれに捕らわれた父親は……。

彼が妄想とも幻覚ともしれない社会を漂い始め、そこで見る圧倒的なイメージの奔流。
誰も居ないはずのパーティー会場には居るはずのないバーテンダーが居て、そしてあるはずのない禁じていたはずの酒があり、踏み込んではいけない客室には謎の全裸の美女が居たかと思いきや……。

他にも、エレベータから迸る大量の血液や殺された双子の少女など、一度見たら忘れられないイマジネーションの極地のような映像美と音楽。
何度観てもおしっこ漏らしそうになるくらい、ぞくぞくさせてくれる大傑作!
かたゆき

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