顔芸のうまい三人家族による笑ってはいけないホテル暮らし。キューブリック監督の作品は好きなものが多いのですが、若いころ見た時はいまいち好きになれず、時を経た今ならと思ったんですが、やっぱりいまいち好きになれず。
色使いや雰囲気やシーンの間(ま)などとても好みで、前半の不気味で恐ろしいホテルや話の流れもぐいぐいと引き込まれてしまうんですが、どうも中盤辺りから長くてダレてしまうんですよね。
ジャック・ニコルソンの演技も物凄く、お母さん役の多分一生忘れることは無いであろう表情、そして子役の演技も際立ってるんですが、物語が進むと序盤で感じていた不気味さや恐ろしさがどんどん薄れていって、全部が笑えてきてしまうんですよね。
仕事してるフリしてただけやったんかーい! や ラストシーンのカチンコチンなどなど、シュールに笑わせに来てるのか恐ろしさを全面に押し出したいのかどっちなんだーー…って迷ったままいつも終わってしまいます。やっぱりキューブリックは凄い。
僕も冬には誰もいないホテルの倉庫でお菓子食べ放題パーティーしたいです。