サスペンスのお手本ともいうべき一作
ジャックニコルソンの狂気をみた
(にんまり)
キューブリックの作品は
手にしづらかったのですが、
面白いと思える歳になりました。
自分の成長を映画で実感できるのは
本当に嬉しい。
さて、あらすじをば。
小説家として活躍しているジャックは、
冬季間だけ閉鎖してしまうホテルの
管理の仕事をしようと応募します。
そのホテルの支配人であるアルマン
という男性は、以前勤務していた管理人の男性が、孤独のために気がくるってしまい家族を殺したのちに、自分も自殺してしまった顛末を語りだす。
人気のないだだ広いホテルの中で
ジャックは正気を失っていく。
その一方で、「シャイニング」を持つ
息子のダニーは事の顛末を予知する。
そして過去に何があったのかも。
古典的で今の人には
物足りないかもしれない。
しかし、さすがキューブリック。
ゾッとするようなアシンメトリー
それに気が遠くなるような奥行きが
背筋をひやっとさせてくる。
一点透視法をこれでとかと映像で
見せてくる所が素晴らしい。
まるで写真一枚一枚みてるかのよう。
キューブリックの素晴らしさがわかってきた、そんな一作。