しんどう

シャイニングのしんどうのレビュー・感想・評価

シャイニング(1980年製作の映画)
3.0
亡霊に取り憑かれた男が日に日におかしくなってくる様子が凄いです。古典的ホラーの醍醐味というか、気品があります。格式高いといってもいいかもしれない。多彩なカメラワークと多彩な映像表現満載で作りは超一級品。
主人公が徐々に異常になるのは誰にでも起こり得ることだと思わせます。作家になる夢を実現できず不本意な生活を強いられている主人公。そこで選んだ新しい職が冬季に閉鎖されるホテルの管理人。静かな環境に身を置き、理想の生活が始まると思いきや、現実は思い通りにいかない。作家としての必要な書く才能を持ち合わせていなかったからだ。彼の気持ちが理解できない妻の言動によって苛立ちは募っていき、そして追い詰められていく…
ただ、現代のような直接的、直線的なホラーに慣れてしまうとかったるく感じるかもしれません。娯楽映画というより、映像美と演出、ジャック・ニコルソンの怪演を楽しむ映画かな。
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