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シャイニングのbのネタバレレビュー・内容・結末

シャイニング(1980年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

うーん…まずとても解釈がしにくかった
超能力を持ったダニーを通して前半不可解な映像がいくつも流れ、精神を病み始めたジャックの暴力的な部分が目を覚まし、ホテルに生き霊がついてるような超常現象が起きた
ただこれは現実的な解釈のみで、ジャックの幻覚で現れた給仕人との会話から最後の写真やウエンディまでも共有できるなど現実と繋がる部分が不明で観終わった後はよくわからない状態だった

解説を見ると初めの迷路を見下ろしたジャックの絵図からこの幻覚の作り手がジャック本人であり、ダニーは鏡を通してその幻覚にアクセスできるというものだった。事実ジャックが風呂場の美女やバーテンダー、給仕人と話す時鏡を写してなく、ダニーの初めの幻覚にアクセスできる場面は鏡と向き合っていた。
そして繰り返し聞くレッドラムが鏡によって反転しウエンディとダニーはその中に逃げ込む形になる。それでウエンディは幻覚を目にし、自身の幻覚の中で死んだジャックはラストの写真でそこに留まったことを意味していた。
これは芸術家と家族が求める父親の葛藤を幻覚と現実で分けており、あとあと考えると非常に練り込まれた内容だと思った。
しかしこういうギミックがかかった難解な内容は初心者の私は現実的な部分しか捉えられず、幻想はおかしな映像としか見れない。
主要の役者3人という少数で全員が鬼気迫る迫力のある演技をしており、移動しながらのカメラワークや特にホラー要素の高い不協和音のBGMがとにかく怖かった…
あくまで私の読解力の上での評価であって、この解釈をした上でなら明らかに4以上の秀作だと思う
人それぞれの受け取り方はあるがこの考え方が一番私の中ではしっくりきた
他にも博識な観点で参考になる解説がたくさんあるのでおすすめです。
https://www.club-typhoon.com/archives/23392801.html
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