ぺりこ

シャイニングのぺりこのネタバレレビュー・内容・結末

シャイニング(1980年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

怖い映画と言えばシャイニングとホラー映画の代名詞のような作品を怖がってまだ見ていない所為で損をしているような気分になっていたが今回遂に鑑賞に踏み切った。ホラー映画は劇場では到底見ることが出来ない為、何とか勇気を振り絞ってみた、笑

スティーブン・キング原作という事もあり、ショーシャンクの空にを観た私にとってあんなにも素晴らしい作品を作った人のホラー映画を見ないとは勿体ない。一体どんな作品なのかと期待大。

正直、ストーリーにやや疑問を感じてしまった。シャイニング=超能力と連呼している割にはシャイニングでの解決をしないとは、折角のタイトルなのに息子のダニーの宝の持ち腐れなのでは無いか、残念だった。シャイニングで過去が見えたりしているのに未来を変えることは出来ないし、随分偏った超能力で自分自身を追い詰めるだけの能力でダニーがとても不憫に見えた。もう一人のシャイニングの持ち主のホテルの料理長ハロランに至っては、家族の安否確認の為あの豪雪地帯へと危険を省みずやってきたというのに狂ったジャックに一撃で始末されるとは可哀想で仕方がない。

主人公のジャック・トランスが曰く付きのホテルで段々と狂気に満ちていくというストーリーだが、ジャック・ニコルソンの顔がホテルに向かう前から、既に狂った顔にしか見えなくて普段のジャックが常に演技をしているようにも見えた。狂気に満ちたジャックの演技は確かに怖かったが、彼の妻ウェンディ役のシェリー・デュヴァルの恐怖に慄く表情が更に恐怖を増長させていた。斧を持ったジャックに追われ、扉一枚しか隔たりが無く死を覚悟した彼女の顔が目に焼き付いて離れないほどだった。ジャックとウェンディの二人の顔演技が絶賛されることは最もであると思った。

ストーリーよりも二人の演技が素晴らしい作品なんだと思う。鑑賞後調べてみたら原作と映画のストーリーが違うとの事で、少しほっとしてしまった自分がいた。昔の映画とは言え、内容があまり具体的にされていない所や、ストーリーが飛んでいるような場面切り替えにも少し躊躇してしまった。これがスタンリー・キューブリックなのだとすればただ彼のことを知らなすぎなのか、あまり好みでは無いかのどちらかなのだと思った。

続編がでるとのことだが、ダニーのその後としてあのホテルがまた舞台になるみたいだがどの様にストーリーを繋げるのか、想像もつかない。
ぺりこ

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