国際版(119分)
美しくもどこか不気味な美術、シンメトリックなカメラワークが相まって、奇妙なホテルの迷路へ誘われる。
キンキン鳴る音楽が終始、ただならぬ不安を漂わせる。
色んな考察を読んで最も恐ろしかったのは、インディアンの呪い説。土地に呪いが蓄積するというのは、「残穢」とも似たプロットであるが、そこにアメリカに通ずる残酷な黒歴史を絡ませるのが、“モダンホラー”と言われる所以と知って納得した。こういった背景は日本のホラーに通ずるようにも思える。
最後まで答えを完全に示さない事で出口の見えない迷路に観客を閉じ込める。何度見ても色んな解釈ができる映画。