黒汐楓

シャイニングの黒汐楓のレビュー・感想・評価

シャイニング(1980年製作の映画)
4.0
ドクタースリープ公開という事で、ずっと避けて通って来た本作を遂に鑑賞。

まず一言。疲れた……視聴後は心地よい疲労感笑
120分ぎっしりみっちり肉厚。そして全編キューブリックの映像美。時計仕掛けのオレンジも音楽が印象的だけど、シャイニングもやはり音が印象的。これは残る。
もはやネタとして有名な数々のシーンも、こういう事だったのかとやっと認識。
スティーブンキングの原作とはかなり相違があるとは言うけれど、スティーブンキングのホラーが苦手な私からすると、しっかりキングだったよ。
でもジャックの狂気がちょっと唐突に感じたのだけど、私が何かを見落としている?

ホラー好きだしスプラッタも大丈夫(好きではない)な方だけれど、長年これだけは何となく覚悟が決まらなかったのが、今朝急に呼ばれた気が。今日観なかったらまたもう当分観られない気がしたので、遂に手を出したという経緯なのだけど、これはいわゆるホラーの怖さはそこまでない。どちらかというとパニックホラー。手に汗握る。そして印象的な不気味なシーンはほぼ全て既に昔から見知っているので怖くない。
恐怖と笑いは紙一重だと普段から思っているのだけど、(邦画で言うとリングや貞子、伽耶子が後にネタ化したように)、シャイニングもその感覚なのかな。
総じてそんなに怖くはない。思っていたより見やすかった。私の好きな魅せるホラーでした。
黒汐楓

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