シマすけ

シャイニングのシマすけのレビュー・感想・評価

シャイニング(1980年製作の映画)
3.9
「俺が家族を襲う訳ないだろw( ´∀`)」
「ほい🍺⛏⊂(・ω・ )」
「ダァ゛ニ゛ィィィィ゛!!!!!⛏(゚皿゜#)==3==3🏨」


キューブリック×キングによるホラー映画。
ジャック・ニコルソンの迫真すぎるブッ壊れぷりも充分怖いのですが、それ以上に無人ホテルの冷たさ漂う異様な空気が恐ろしい。いわゆるお化け屋敷的な怖さでは無く、理解出来ない恐怖が終始まとわりついてきます。
一番怖かったのが犬の着ぐるみプレイをしていた紳士の亡霊2人組。脈絡の無さすぎる登場+アブノーマルなプレイ+着ぐるみの異様な顔面+猛スピードの顔面アップのコンボで、危害こそ加えてこないもののあんな場面に遭遇したらトラウマ確実。

舞台となるホテルも無機質な筈なのに有機的な比喩が散りばめられているという矛盾。
大出血エレベーターや水臭そうな237号室のバスルーム、場にそぐわない内臓のような真っ赤な壁などホテル自体がまるで巨大な生物のようであり、得体の知れない恐怖に拍車をかけています。
しかし怖い筈なのに美しさを感じるのはキューブリック監督とカメラマンの力量か。計算され尽くした左右対称の構図やモダンなカーペットの柄など何故か引き込まれるカットが多いのも魅力です。

気持ち悪さやトラウマ要素は少ないものの、冷たくも湿っぽい静かな恐怖を味わえます。音楽は全く静かじゃありませんが。
シマすけ

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