ホラー古典ということで、続編も公開されているので、興味があり見てみました。
全体として雰囲気が非常に恐ろしくてホラー映画としてとても良くできた作品でした。特に印象的だったのはかかるたびにしっかり緊張感を高めてくれるBGMで、恐怖を煽り立てるのに大きな役割を果たしていました。キャストの演技力も非常に高くて、ジャックの狂気やウェンディのヒステリーがよく描けていてリアリティがあって楽しめました。ホテルの邪悪な意思に取り込まれたっていうオチも好きです。
残念だった点は、タイトルにもなっている"シャイニング"をあまりうまく物語に絡められていないところ、ホテルそのものの邪悪さがあまり伝わってこなかったところです。狂気に駆り立てられる人間の恐ろしさはよく描けていますが、ホラー映画としての仕掛け人や、シャイニング活用の描写が薄くて、残念でした（最後はシャイニング使って切り抜けてほしかった）。尺の都合上難しいのでしょうが、上映中の作品にはそのあたりも期待したいです。
