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サブスタンスのマのレビュー・感想・評価

サブスタンス(2024年製作の映画)
4.1
英語圏80〜90年代のコマーシャルを良くも悪くも研究しすぎちゃったみたいで、画面に映ってるモノを永遠に売り付けて来る(様な演出)。演出はモノだけじゃなくて映画が目指す所の全体に適応されてるから、後半はクラシックホラー or Adult Swimでやってるコントみたいに馬鹿。ずっと騙してるって意味では正当なんだけどミソジニーも含め他が全部上限を超えて戯画化されてるから、ルッキズムについての煉獄は外出できないシーンとステージで全員硬直してる瞬間だけ。過去の栄華は死んでも残ると言ったって、それ自体若さと美貌で勝ち取った面もデカいんじゃねーの?切ない。
何か深い掘り下げがあると言うより楽観(諦観)的で、露悪かつストレートな表現にそのまま苦しみを載せてるのは前作もそうだし 別にリベラルっぽく社会問題()を穿つ気は一切なさそうなのにそういう社会派映画として観られてるのは変 ただ苦しみがあるってだけで割と諦めてんじゃん。もっとジャンル映画として正しく安っぽいし、これが本質だと思っちゃうからルッキズムに対する理解がずっと幼稚なんだろって気もする。
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