ずが

サブスタンスのずがのネタバレレビュー・内容・結末

サブスタンス(2024年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

ボディホラーの最高傑作きたわこれ。
ボディホラーといえばクローネンバーグ監督で勿論めちゃくちゃ好きな監督なんだけど申し訳ないんだけど今作が同ジャンルだったら1位になってしまった。ただこのジャンルの開拓者として今作視聴後に尚更、バーグさんへの尊敬が増したまである。受け継がれていく映画の歴史を目撃したまである。最初のハリウッドの星型の床のシーンからこれは好きなタイプの映画だとほぼ確信。

『ザ・フライ』の男がハエになっていく身体の変化は逃れられない恐ろしいものがあったが、今作もその要素がありつつ身体が分裂するという画期的要素も加わりとんでもない作品になっていた。この薬品類とかがどの組織から提供されているのかも、その目的も不明だがそこがまたミステリアスで引き込まれた。

マーガレットクアリーのパートとデミ・ムーアのパートが光と影の状態で続いていき、そのギャップがそれぞれのパートに相互作用的に効いていたのが素晴らしすぎた。例えになるが明るい所から急に暗い所に行くと目が慣れなくて漆黒に感じる。逆に暗い所から急に明るい所に行くと眩しすぎる様な感覚は傑作すぎた。

スーのパートの万人受けしそうな感じからラストにかけては万人を地獄の底へ突き落とす。この容赦ない感じが正直好みすぎる。精神までもが分裂してからは更に脚本も演出もぶっ飛び過ぎて最高。ついに別れたお互いはお互いを消そうとする。エリザベスは何もかも奪われたはずなのに謎のスピードとパワーを発揮する所は流石に笑ってしまった。からのラストとんでもない化け物の登場から血ブッシャーからのラスト消える所まで完璧な流れ過ぎる。因みに曲も良すぎるのでサントラ聞きまくってます。
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