“君達が一人であることを忘れるな。”
カンヌ国際映画祭2024でプレミアされてから業界を震撼させた劇ヤバ映画。もうクソ面白い、めちゃくちゃ面白い、まだこんな体験できる作品あるんだ、これだから映画やめらんねぇよ!ってなる本当にトチ狂っててセンスしかない最高な作品だった。
女性の美の追求を描いたボディーホラーでこんなに面白い事あるか。監督の前作“リベンジ”からゴア描写凄かったけど、今回は一瞬回って大爆笑するレベル。どことなくキューブリックを思わせる天才的な色使いや構図があると思いきや、いきなりのクローネンバーグ感。いい映画には家と道と会社の三場面さえあれば、他に余計なロケーションなんていらないって事。オモチャみたいな装置と七日毎に入れ替わりましょうってシンプルなルールだけでこんなに見応えがあるって事。デミ・ムーアの復活、マーガレット・クアリーの覚醒、デニス・クエイドの刺激、このアンサンブルだけで画面から放たれる熱量は凄まじく、口が開きっぱなしの2時間半。やりすぎなんだけど、全然やりすぎていない謎の矛盾。もう、ほんと、これだから、映画って、凄い!しばらく放心状態。まじでこれは激薬だわ。