緑川

サブスタンスの緑川のネタバレレビュー・内容・結末

サブスタンス(2024年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

substance
本質 内容





元トップ女優のエリザベスは50歳の誕生日を迎え、容姿の衰えを感じていた。
看板番組も打ち切られ仕事が減っていく中で彼女はsubstanceという違法な薬品に手を出してしまう…


💊🪰👯‍♀️👙💉👁️🩸🍗⭐️


これは強烈…ッ
高評価も納得映画。

怪しいアンチエイジング系ホラーで、「用法要領を守らない人間はこうなります」というお手本のような展開になっているが、美に執着するデミ・ムーアの体を張った名演と、思わず目を背けたくなるような凶悪ゴア描写が脳裏に焼き付く名作!!
細胞分裂をコントロールしたりして老化を抑えたりするんだろと大体の人は予想しただろうが、本当に分裂するんかい!笑
新しい自分が羽化するシーンは感動的だが、セミのように儚く散る運命はこの時に決まっていたかも。
瞳の中で目玉が増えるのたまらない😍
昔から眼球が多い異形は好きなんよね。

羽化したスーのバチバチに決まったボディで行われるエアロビクス(もはや主婦が家事の合間に出来るようなものではない)に我々観客が性的な目を向けた所で、ルッキズムに塗れた野郎どもをすかさず描写!
これは肩身が狭くなる💦
とにかく出てくる男はほぼクソ野郎である。
元同級生のフレッドが良心(水溜りに落とした電話番号はいらんけど)

クライマックスのスーパー血飛沫には脱帽
シャイニング、キャリー、ザ・フライ、シャドー等の美味しいところが大体入ってるモンスター映画にスイッチオン!
思わず前のめりで観た。

数十本くらいしか残ってない毛髪にヘアアイロンかける可愛いモンストロ・エリザスーはフィギュア化しますか?
あの造形すごすぎ。

結果エリザベスは代償を払って星になるがこれがまた切なくて…
自分が同じ年齢になったらと考えると、彼女の自爆を嘲笑うような事はできないな。
問題を先延ばしにして、あるいは目の届かない所にしまって、期日は超過して…
主人公は成功者ではあるが友人がおらず、一般人と同じようにダメな部分も沢山あって、親近感が湧く。

あれだけの血みどろ地獄絵図でありながら、流れているのは全て彼女の血なんだよね。辛かっただろうに。
多量の血飛沫でテンションは一時的に上がる。
でも最後はしんみりと終わってしまう。
余韻が残るのだ。



確かにジャンルとしてはホラーで痛々しい描写もあるのだけど、暗闇が少なくジャンプスケアもそんなにないので、ホラー絶対無理マン&無理ウーマン以外にはお勧めできる。
これがR15で高校生でも観られるというのだから素晴らしいよね👏
全国の初々しい高校生カップルは是非デートムービーとしてこちらを選択してみてくれたまえ。
私がお勧めする。
緑川

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