シアター・イメージフォーラムまで馳せ参じねば観られぬものとばかり思ってた、なかなかニッチなこの作品がまさか仙台までいらしてくださるなんて…!と感激しております。ありがとうフォーラム仙台、6月時点ではわりと本気でいつの新幹線押さえようかと思ってました。素晴らしいよフォーラム仙台。
作品を通してまず驚かされたのは、ギャリーの談話と在籍時のライブ映像を想像以上にたっぷり見せていただけたこと。15年ほど前の比較的まだ元気な姿も収められてるけどそこはなんのその、晩年のだいぶヨレヨレしてるギャリーも元気にドラム叩いてるし憎めないユーモアもあって、終始にへにへしっ放しでした。バンドのキャリアのごく初期の映像、よく残ってましたよね。足りない部分を補うマリオネットの再現シーンが絶妙にチープでいい味出してて、個々の顔つきがよく似てるしギャリーに関しては瞳孔かっ開いたガンギマリの表情なのでこれまた笑ってしまったじゃないか。
そもそもダブルスコアに近い年齢差があったメンバーとの齟齬が次第に大きくなっていくプロセスを幼少期からの特性に絡めて家族の談話とともに示してみてたのはきわめてフェアなつくりだと思ったし、それを「(相応の月日が流れたとは言え)潮時だった」と笑顔で語る関係者たちの穏やかさとお人好しぶりに心洗われました。サーストン・ムーアがいいひとすぎてびっくり。