2度目の鑑賞
公開記念舞台挨拶
登壇:山中瑶子監督
河合優実さん、金子大地さん、寛一郎さん
まず、この作品は、共感できるできないで、どうこういう作品ではない。
そもそも本作に限らず、映画で共感できるできないは重要ではない。と個人的に思っている。
2度目ということもあり、鑑賞して新たな発見をしたり再考したり、舞台挨拶もとても楽しみだったけど、また、あのカナのもがいている苦しさや憤りを味わうのは多少の覚悟が必要だった。
苦しかったけど、やはり観てよかった。
カナの視線は何を捉えているのか。
表情自体は乏しくても、目の動きで動揺していたり、憤りを感じていたり、無気力だったり、意外と表現豊か。
山中監督の映像は、捉えているものが素敵。
シマウマがプリントされたTシャツと下着の白黒横縞はたまたまなのか?
2024/7/4
Fan’s Voice独占最速試写会
上映後、山中瑶子監督のトークイベントあり
カナが今まで抑えていた憤りは"何か"をきっかけに徐々に溢れ出し、有り余るパワーを放出する術がわからず戸惑っているように見えた
終盤の取っ組み合いのシーンはわかる人にはわかるエピソードで苦笑いしつつも苦しくなる
争いに慣れて客観的にもなるし
全力で闘ったらお腹も空く
視覚的にも楽しませてくれるし、作中に流れる音楽もよかった
山中監督作品の音楽はいつも印象に残る
台詞もあげたらきりがないけど細かいところまでよかった
うわ、紙ストローだ
思ってることとやってることが違うのってこわくないですか
1年後は覚えているかもしれないけど、3年後はほとんどの人が忘れて、100年後はみんな死んでいると言った隣人の言葉の重み
取っ組み合い後のお腹すいた?慣れてしまっているのが悲しいような嬉しい(?)ような不思議な感覚
町田の雑多な雰囲気
4:3の画面に映る不安定なカナの姿
不自然なズームがカナを捉える
突如現れたピンク色の空間
カッパえびせん
わかってても何も言わないでいてくれる訳ありそうな隣人
英語習えばいいよ
キャンプだホイ
反転したレイアウト
ハンバーグは中濃ソース派とケチャップ派
苦しくてもがいているけど少しずつ何かが変わっていく予感がした
当初、山中監督は河合優実さん主演で別の題材をテーマに話を進めていたが、その話では作れないと判断し一度は断ったけど、河合さん主演で好きな題材でとの提案により撮影開始の5ヶ月前に本作を撮ることになったとのこと。
冒頭の友人が喫茶店で話しているのにカナの話半分な演出は、山中監督が河合さんと話した時に、河合さんが、わりと人の話を聞かないところがあると言っていたことをアイデアとして取り入れたそう。
第77回カンヌ国際映画祭で日本人監督6人目の国際映画批評家連盟賞を受賞