にょいりん

ナミビアの砂漠のにょいりんのレビュー・感想・評価

ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)
4.5
河合優美の手足の長さ、声、目つきとかから最適解を導いた様なカナというヒロインにオープニングのズームから目が離せなかった
カナの歩き方とか動きの細かいニュアンスやセリフ、カナに聞こえている音や音楽がカナ自身にもつかめていないカナという存在を彩ってゆく
カナの中には砂漠があり、その中に小さなオアシスがあり、そこで十分に幸せなはずなのにそれがなくなるのを異常に怖がっている
だから相手に思いっきり甘えるけど、その相手がいなくなるのが怖いから試すように甘噛みして自分を置いていかない事を証明させようとする
その危うく無垢なカナの魅力に恐るべき映画監督のセンスが捧げられ、この映画は異次元の輝きを放っている