猿山リム

ゴスフォード・パークの猿山リムのレビュー・感想・評価

ゴスフォード・パーク(2001年製作の映画)
1.1
 群像劇を観たくて検索してヒットした作品。
 1930年代の英国の貴族のパーティの様子が、貴族たち使用人たちの入り混じる構図で表現される。
 当時の貴族の考え方や生活などを記録映画的に見るのには素晴らしいと思うけれど、娯楽映画やミステリとして鑑賞しようとすると退屈極まりない。
 サスペンスを「ハラハラさせる」と解釈するなら要素はまるでない。
 全編に伏線が張り巡らされてはいるけれど、それらが収束されてスッキリする要素は無い。

 貴族が沢山、その付き人も沢山。
 正直彼らが日本人であっても、設定を覚えきれた自信は無い。
 誰と誰が敵対していて…といった人間関係も事件と関連はあるにはあるのだけれど、そもそも、事件解決は映画のテーマじゃないので、漠然と見ていても、問題ない気もする。

 DVDの特典は豊富。
 メイキングで、本物のメイドや執事の話も登場し、死霊として非常に興味深く見られた。
 コメンタリーが監督編と脚本家編と2種類もあるけれど、割とメイキングの内容と被る解説も多く、割と退屈。
猿山リム

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