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狼の血族のmkのレビュー・感想・評価

狼の血族(1984年製作の映画)
3.5
最近ニールジョーダン監督作品をよく観る。本作は2年前に授業の一環で鑑賞したので(記録し忘れてた笑)、そこで学んだことを含みながら、、
誘惑と抑制がテーマの童話「赤ずきんちゃん」。赤は暴力、官能、性欲を刺激するため、ここでもmaturationを意味するために強調されている。初潮も良い例。
ロザリーンが深い森の中で男根のような巨木を登り、3つの意味深なものを見つけるシーン。赤い口紅。鏡。卵。赤い(上記した意味を持つ)口紅を塗り、その化粧をした大人になった美しい自分の顔を鏡で確認する。と同時に卵が割れ、中から子供の人形が。大人に成熟し、性的魅力を得たロザリーンの誕生のようにみえる。
そんなことより見せ場は、後半の狼変身シーンなんだけど、とにかくジョーダン監督のsexualityの魅せ方がおもしろいのなんのって。
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