おけい

殺人者のおけいのレビュー・感想・評価

殺人者(1946年製作の映画)
3.8
エヴァーガードナー目的。

ヘミングウェイ原作『殺し屋』の映画化でバートランカスターの映画デビュー作。後にドンシーゲルで『殺人者たち』でリメイクされました。

殺し屋らしき2人組がレストランで主人公(パートランカスター)を待ち伏せする冒頭のシークエンスが秀逸。ここで物語にグッと引き込まれる。

主人公が殺されてからの保険調査員(エドモンドオブライエン)の視点から物語は進む。いろいろな人物に聞き込み調査をしていくうちに、主人公の過去が掘り下げられていき、一人の女(エヴァガードナー)の存在や過去の犯罪が絡んできます。

エヴァガードナーのファムファタールぶりが、なかなかえぐい。悪女を存分に楽しんで演じてる感じがしました。

調査員役のエドモンドオブライエンの好奇心旺盛でまるで新聞記者のような鋭い人物がなかなか面白かったです。この事件に興味が無い上司はさっさと終わらせて次の仕事に取りかからせようとするのだが、調査の続行を上司に直談判するくだりが、たびたび出てくるのです。調査させてくれないならこの会社を辞めると脅迫すると、あっさりOKを出す上司が可笑しい🤣それだけ有能な調査員ということですね。
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