裏社会の人間模様を描いたモニュメンタリー。
デンマークの鬼才N. W. レフン監督のデビュー作です。
コペンハーゲンを舞台に麻薬密売人(プッシャー)のフランクはパートナーのトニーと共に麻薬王ミロの仕事を請け負います。
しかし、取引現場に警察が…フランクは逮捕直前にヘロインを全て捨ててしまい、そのせいで借金地獄へ…
その上、警察にチクったのが、トニーだということを知ってしまいます…
とにかく、出てくる人物が、クズでダメな奴らばっかり…まともなのはフランクの彼女(?!)のヴィク。あんなクズに…可愛いのに可哀想過ぎます。
ただ、中でもトニー役の『デンマークの至宝』マッツ・ミケルセンが光ります。頭に『RESPECT』のtattoo、ヤンチャでちょっぴり頭のネジが緩い感じ…ダサダサのアメリカ国旗がプリントされたパーカー…
でも、滲み出る色気はこぼれ落ちまくり。
フランクにボコボコにされてから現れなくなって残念!
後半はフランクが金策に奔走。ダメダメぶりに拍車がかかり、哀愁さえ感じます。そしてようやく解決策が…ラストの彼の顔は見ものです。
赤・白・緑の発色の鮮やかさ、独特の色合いで、時々発光するような光は刺激的でもあります。また、陰影を多用し、見えづらい部分も…
しかし、レフンのアンダーグラウンドは面白い!
彼の色彩感覚もこの世界観にピッタリです。
2と3も楽しみ!!!