2018/11/4 国立映画アーカイブにて35mm劇場公開版鑑賞。
2018/11/17 DVDでディレクターズ・カット版鑑賞。
直近『プレスリーVSミイラ男』を見て、キャンベル熱が高まっていた中での鑑賞ということもあり、見事に気持ちが爆発!!
初見は中学生の時だったが、当時は「ホラーじゃないじゃん!スプラッターじゃないじゃん!はらわたじゃないじゃん!」と怒り狂い、シリーズ最低の烙印を押した。
しかし、様々な映画体験を経て、ブルース・キャンベルの魅力を理解した今ならわかる。これ最高やん…!!!
作品の半分はキャンベルの1人舞台。あと顔芸。
キャンベルが殴られ、キャンベルが分裂し、キャンベルがキメ、キャンベルが世界を救う。これらをサム&アイヴァン・ライミと共に、くだらないことを言いながら仕上げていったのが目に見えてわかる。いつまでも変わらないぼんくら精神…。この映画は俺だよ!笑
また、中世的で勇壮なスコアも、キャンベルのヒロイズムを盛り上げるのに貢献している。お家に帰りたいだけのクズ男の話だったはずなのに、クライマックスの演説では拳を突き上げたくなることこの上なし!
もちろん、ダニー・エルフマンの「March of the Dead」も素敵。ファンタジー感を演出するのに一翼を担っているし、“はらわた感” がギリギリ保たれているのも、この曲のおかげかと。
なお、DVD収録のディレクターズ・カット版だとラストが異なるが、個人的には劇場公開版が好きなので、続けて観れたことと、最後まで “キャプテン・スーパーマーケット” を貫く設定に、全俺が歓喜した!
『死霊のはらわた』であって、『死霊のはらわた』でない、究極の中世ファンタジック・ホラー・アクション・コメディ・キャンベル・ムービー!
ちなみに今回の鑑賞料金は何と!520円!!
国立映画アーカイブ様、ありがとうございます。