対財閥の次は私刑とネットリンチとストリーマー全盛時代の無節操を批判する。
扱うテーマの変容と作品を取り巻く空気感に「1作目から時間が経って作られた続編」の香りを感じる。
韓国独自の社会問題をド真ん中のエンタメ作品として描いた1作目と同じ真摯な作りのコメディ主体のアクション映画でありながら「セブン」や「羊たちの沈黙」をやろうとする歪さよ。
2010年代の韓国映画を観ている様な厭さと全年齢が観れる軽快さが同居する。
寝技に打撃にスピード感のある総合格闘技主体のアクション演出はべらぼうにレベルが高い。
身内に倒すべき敵が…をやるなら「なんかこいつ怪しいな」と「でも魅力的だな」のバランスがないと「いやどう観てもコイツが犯人ですよ」と言う観客とのズレが発生してしまいサスペンスが生まれないのだと勉強になりました…そもそもチーム物が主体の作品で暴力系新規キャラ参入の時点で怪しさムンムンは避けようがなかったのかもしれないが…。
