大好物だったw
山奥に家を買いに来た、自称“ハンサム”のおっさん二人。
善人だが見事な悪人面ゆえに、近所に遊びに来た金持ち大学生グループに凶悪殺人犯と誤解されてしまう。
カナダ映画の「タッカーとデイル」の韓国版リメイクだが、見事にオリジナルを超えて来た。
オリジナルの上映時間89分に対して、こちらは101分。
プロットの流れは基本忠実なのだが、伸びた分にこっちはもう一つのホラーコメディの快作「死霊のはらわた」ばりのオカルト要素をぶっ込んできた。
実はおっさんたちが買った家は、曰く付き。
元宣教師のベイカー神父の家で、数十年前に黒山羊の悪魔を封じ込めた地下室があり、若者たちの流した血で悪魔が復活。
死者の体を乗っ取って、大暴れする。
つまりこれは「タッカーとデイル」+「死霊のはらわた」の一粒で二度美味しいリメイクなんだな。
ベイカー神父は、帰国する時に悪魔退治の指南書をちゃんと残していたのに、後任の韓国人のキム神父は韓国語以外分からないので意味無しとか、あちこちに仕掛けられたハズシ設定が色々可笑しい。
バジェットも約5億円とそれなりのお金をかけていて、クライマックスなんて、オリジナルよりもずっと派手。
イ・ソンミンとイ・ヒジュン演じるおっさん二人も、オリジナルのアリソンに当たるコン・スンヨンのミナのキャラクターもキュート。
血まみれなんだけど、ほっこりしながら大笑いさせてもらった。