原作もテレビシリーズも見ていないため、人と人の戦いの悪魔ゲームは、単純でそこに残虐さが加わっていただけのわかりやすいゲームで、まあとりあえず納得はできたが、それでも各人が使う悪魔の力というのがどういう経緯でその人に備わったのかもわからず、その力が悪魔の鍵を失っても備わっているというのもわからんかった。さらにテレビシリーズを見ていないとわからないサブキャラがちょこちょこ出てきて織田たちを助けてくれるのも唐突だった。そして最後の悪魔ゲームがなんかちゃちでがっかりでした。騙し合いの知力比べだけで悪魔の存亡を賭けるってあまりにも悪魔に不利すぎましたし、あまり勝敗にハラハラすることもできませんでした。悪魔なのに律儀に約束を守ったというのもなんだかなあ。まあテレビシリーズのスペシャルな完結編なんでしょうが、劇場で大々的にやるべきものとは思えませんでした。キリスト教的なバックグラウンドのあまりない日本で神とか悪魔とか言っても、悪い神様いい神様程度の認識にしかならないし、あんな形状の悪魔では恐怖も半減以下でしたね。テレビシリーズを楽しく見た人以外には見る価値はないかも。
