のんchan

こころの湯ののんchanのレビュー・感想・評価

こころの湯(1999年製作の映画)
3.8
先日観た『グォさんの仮装大賞』が良かったので、チャン・ヤン監督の初期作品、優しい眼差しで制作されたこちらを❣️


北京の下町で銭湯♨️を長年経営している父。障害のある次男と共に常連さんに精一杯寛いでもらおうと日々奮闘しながら切り盛りしていた。
そこへ都会で結婚し、何年も顔を見せていなかった長男が、次男から届いたハガキに虫の知らせを感じて帰省する。
父親は嫁の顔も見たことがない。今更なんで帰ったのか?と不思議がるが、数日、父と弟の働く姿を見て、昔馴染みの近所の人々と関わるうちに心の澱が洗われるような気持ちになる。
そんな矢先、父親が急死してしまう...次男は優しかった父親を亡くし自暴自棄に...子供のまま大人になったような弟を自分が一生面倒を見ていく気構えになる兄。


舞台はほとんど銭湯♨️の中。
日本とそれほど変わらないけど、マッサージ、吸玉(カッピング)もやっていて、休憩室兼談話室では鈴虫対決したり、中国将棋したり...
風呂の中で父子が酒🍶で語らうのもイイ。
しかし下町改造計画が始まっていて、その場所はショッピングモールとなる予定が...


人と人との結びつき、思いやりが一杯詰まっていて、昭和の下町のよう。日本も銭湯♨️はどんどん閉鎖に追いやられているのだろうが...昔の銭湯を思い出してほっこり気分になりました💗
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