くろねこヤマ子

ミリキタニの猫のくろねこヤマ子のレビュー・感想・評価

ミリキタニの猫(2006年製作の映画)
3.7
80にして
人生が動き出した
おじいさんの話。

路上生活と路上創作活動を
行なっていた
偏屈日本人画家
ジミー・T・ミリキタニに、
この映画の監督である
リンダさんが声をかけるところから
始まるドキュメンタリー。

撮る人(リンダ)が
撮られる人(ミリキタニ)に
献身的な努力をし、
共に暮らし理解することで、

撮られる側の怒りが溶け出し、
心の傷が癒えていくところを
漏れる事なく映し出している。

いくつであっても
人の人生と世界って変わる。

強制収容所を訪れた時の
ミリキタニ氏の「許すの眼差し」と
その後の生き方に、
人間は許してなんぼの人生だと
強く思った。