「私、梶聡一郎は、3日前、妻の啓子を、自宅で首を絞めて、殺しました」
元刑事で警察学校教官の梶(寺尾聰)が自首してきた。犯行の供述は全てを自白したが、梶は妻殺害後2日間の行動については固く口を閉ざしていた。
息子を2度失った。それ以上の悲しみはありません。肉体的な死より精神的な死が先に訪れると言われるアルツハイマー病に侵される妻を委託殺害したとされる夫の梶。
愛とは何か。何が正しいのか。
苦しく重たい話。当事者にしか分かり得ない痛み。梶は最後まで何を守っているのか。何を守りたいのか。深い。
エンディングの森山直太朗がまた合っていてよかった。