Kazu

半落ちのKazuのレビュー・感想・評価

半落ち(2003年製作の映画)
3.1
人の価値観や倫理感を問われるような作品

大前提として人の生死は人がさばいていいものじゃないと私は思う。

しかし例えば余命何ヶ月などの病気に愛する人が陥ってしまったらどうなのだろうか。
苦しんでいるその人を横に生きていくことができるのだろうか。
もし殺してくれと言われたら殺してもいいのだろうか。

この作品を見終わった時に感じたのは、この状況はとてつもなく難しいということ。
正解が分からないし正解が無いとも思う。

自分はそこで考えるのを少しやめてしまった

そして何も自分主観で考えられていなかった事を恐ろしく感じた。
じゃあもし彼らの立場に自分がなった場合、自分はどうすれば良いのか。
そこを考えてもいなかったことに気付かされたのだ。

生きていれば、正解か不正解かはっきり明確にされていないことなんて沢山ある。
映画や本などに触れていると沢山の事例が出てくる。
ただそれらに対して自分は「そういうこともあるよね。難しいな」で済ませていた。

この作品で学んだことは、
映画を見た後にしっかりその状態を自分自身に落とし込めるかという点。

現実離れし過ぎている作品は難しいかもしれないが、ifの可能性である話に関してはいつ自分の身に降りかかっても良いような準備をしないといけないと感じた。

とても大事なことに気付かされた作品でした。
Kazu

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