とてもいい映画を見た。
「相身互い」。この言葉知らなかった。
こんな偶然は起こるわけないのだけど、いろんなエピソードがつながって輪になる。自分のしたことが、誰かのためになっている。
どこかひとつぐらいの劇的じゃなくても偶然はある。
タクシーのエピソードから最後まで、ずっと泣いていた。叶海が乗っているのは間違いない。
叶海が梓の手を引いてくれる。こういう存在って大切。学校のトイレに閉じこもる梓を叶海は、開放してくれる。
養護施設のトイレに写真を貼ったのも関係があるのじゃないかな。この写真にも泣けたな。
宝石店の外で小一時間も待つ澄人。
こいつやさしいだけのいいやつだと思っていたけど、頼りがいもある。支えてくれる安心感。
セリフにもあるけど、悪い人が出てこない話。それでいいんだよ。意味なく善悪を対立させる必要はない。梓をいじめていた女子たちもやさしい大人になっているはず。
風吹ジュンも草笛光子も素晴らしかった。