Matilda

エリン・ブロコビッチのMatildaのレビュー・感想・評価

エリン・ブロコビッチ(2000年製作の映画)
3.9
ずっと観たかった今作。hitomiちゃんに後押しされて鑑賞。(おすすめありがとう!)

アメリカで大企業を相手に史上最高額を勝ち取った女性、エリン・ブロコビッチの半生を描いた実話。この作品でジュリアロバーツはアカデミー賞の主演女優賞に輝いています。

1993年の訴訟を2000年に映画化したわけですが、今でも通じるようなところもあり、いろいろと考えさせられました。

離婚歴があるから、子持ちだから、見た目が派手だから、大学を出ていないから…様々な点において、彼女は肩身の狭い思いをしてきました。彼女を判断する要素としてこれらは必要なものかもしれません。しかし、これだけのことで彼女のこと全てが分かるわけではないのです。
彼女は見た目だけでなく、心も非常に美しい女性でした。確かに露出の多い服装で、口も悪かったですが、訴訟に向けて人一倍の努力をしました。彼女がいなければ、この訴訟はまず起きなかった。起こされるべき訴訟が闇の中に葬られていたかもしれないのです。彼女の貢献は正当に評価されるべきものだと思います。

今作は実話の映画化ということで、どこからがフィクションなのかは分からないですが、エリンがここまで逆境に負けずに頑張れた原動力はなんだったのだろうと思わざるをえませんでした。彼女は本当に強い女性でした。

最初は冷たかったけれど彼女に居場所をくれた事務所、彼女を献身的に支えた恋人、彼女が人に恵まれたのはきっと彼女の外見からは分からない内面の魅力によるものだと思います。いい人は悪い人に目をつけられたり、時に騙されやすかったりしますが、きっとその反対もあります。いい人にはいい人が寄ってくる。それがエリンの場合だったのだと思います。

私は私。着たいものを着るし、自分の信念は曲げない。その彼女の生き方にはハッとさせられるものがありました。私も彼女のようになりたい。
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