モモモ

異端者の家のモモモのレビュー・感想・評価

異端者の家(2024年製作の映画)
4.0
マンスプおじさんVS若き宣教師コンビIN議論スリラー。
ホラーを期待して観ると肩透かしかもしれないけど、本編の中にちゃんと怖いシーンが幾つも存在するんで「騙された!」とはならないのではないでしょうか。
真っ向から「宗教ってさぁ…結局俗物的だしさぁ…資本主義の奴隷なんだよねぇ」とウダウダネチネチ大真面目に語りながら、その論調の隙を適切に突きつつ「でも誰かを思って祈ることは美しい事なんですよ」との性善的な着地に辿り着く奇跡のバランス感覚スリラー。
こんなおじさん、映画オタクやアニメオタクに沢山います。
露悪的で冷笑仕草が染み込んでいて一方的に知識を並び立てるのが大好きなおじさん。
「これ次の展開…どうすんの…」だけで観客の関心を惹き続ける。
「何故こんな事をしているのか」には答えるけど「どうやってこんな事が出来たのか」には答えてくれないのが、監督・脚本コンビの手癖なのかもしれません。
ソフィー・タッチャー、覚えました!!
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